学校教育では、このデッサンの目的を教える事が中心となっています。
『デッサンの形をとる』ところまではとても良く描けている方が多いです。
問題は、その先です。
鉛筆のタッチを生かした筆感をいかに出すか!!
これが分かっている人と分かっていない人では大きな違いが出ます。
形をとるのは上手いのですがタッチを出せていない。
しかも、それに気づいていない人が・・・。もったいない。

snsを見ていたらシャーペンでデッサン画を描いている人がいました。
描けない事はないです。
が・・・。
サッピツや綿棒にたよりボカす描き方になってしまいます。
これはあまり感心しません。
水彩画のにじませ技法で味を出すのと違い鉛筆画は自分でコントロールするべきと思います。
シャーペンでのデッサンはなぜいけないか?と言いますと~。
鉛筆画のタッチを出すためには、さまざまな鉛筆の持ち方があります。
そして、時には鉛筆の芯を長くして微妙なタッチをつける。
これが大切なのです。
さまざまな強弱をつける事。
そして鉛筆の種類を使いこなす事が大切です。
H~8Bくらいまで使用する事によってタッチがつけられます。
つまりシャーペンでは鉛筆の芯を長くして使用したり持ち方を変えての微妙な使い方が出来ない。
そして鉛筆の濃さはシャーペンの場合、どうしても限られてしまうのです。
そのため、鉛筆画は鉛筆を使用するのが良いのです。