
吟遊の絵画講座です。
前回、『絵は誰でも上手く描けるようになる』と話しました。
天才と呼ばれるごくごく一部の人を除いても誰でも絵は上手くなれます。
『絵の上手い人は上手く描けるセンスがあるからだ』と思う方もいると思います。
しかし、人間は努力や鍛錬を続けてゆけば不思議なことに
適正がいつの間にかついてくるのです。
ある若者が営業関係の仕事につきますが
多くの人から『向いていない』と・・・直属の上司まで『向き不向きがあるからな』と・・・
数年後その若者は全社大会で全国3位まで上り詰めました。
『営業をやるために生まれてきた』後輩や部下からそう言われました。
適正やセンスは後からついてくるんです。
向き不向きがあるとすれば継続できない人は向いてないのかもしれません。
『描けば描くほど上手くなる』
『描きまくると上手くなる』
↑
ただしこれは初心者への考え方で上級者はまた別な話しですが・・・
描きまくる事で見えてくることもありますが~(^^♪
私のようなヘタッピは描きまくるしか上達がありませんでした。
アートとして捉える場合、絵の技術,、上手い下手は自分を表現するための手段に過ぎないのです。
さらに上を目指すには自分の描き方を確立する事イイのかもしれません。
問題は自分がどこを目指すかで話が違ってくるでしょう。
準備
絵を描く前に準備が大切です。
吟遊の場合は紙が汚れない様に100均で売っている白手袋を指の部分だけ切って(小指部分は残します)
使います。
鉛筆画や色鉛筆では人間の手の脂が紙に付くと絵がとても汚い仕上がりになります。
鉛筆で描いた部分に脂がつくと最悪で消しゴムでも消えません。
ですから手袋を使うなり~
コピー用紙を絵の上に敷いてその上に手を載せて描くなどします。
(ティッシュでは鉛筆をボカす効果があるのでダメです)
紙を汚さない様に細心の注意を払っていても
それでも鉛筆画などは黒ずんでしまいます。
デッサンの基本を身につけるのなら計り棒があると便利かもしれません。
私は鉛筆でやりますが。
構図をしっかりするためにはデスケルなどがあればイイかも知れません。
デスケルのFが使いイイと思います。
スケッチブック
私の場合はお手軽で安いモノ。
どこにでもあるマルマンのスケッチブック(黄色と黒の表紙)。
もう一つ。
ミューズのスケッチブックはとてもイイです!お勧めですよ。
鉛筆の濃さ
私の場合は下書きにHを使用して
最終的には9Bを使用します。
人によってはより多くの種類を使う人が居ます。
が最初は・・・HB~6Bくらいまであれば十分です。
ちなみに鉛筆はカッターで削るのが基本です。
と言うのも描き方によっては芯を長くしたり、その時その時に調節できるからです。
鉛筆の持ち方
鉛筆の持ち方などは正しい鉛筆の持ち方をしていれば腱鞘炎を防げる場合が多いのです。
絵を描く時の鉛筆の持ち方、握り方は字を書く時のそれとは違います。
基本的には鉛筆の先から5センチ前後、長めに持って鉛筆を立てません。
線を引くのですが筆圧を強くしません。
『シュッ』『シュッ』と薄く短い線を繋げて描いてゆくのが基本です。
そのためには鉛筆を立てては疲れてしまいます。
もちろん場面よってや部分的に筆圧を強くしてエッジを強調しなければいけない場合もあります。
その時は臨機応変に持ち方を変えましょう。
手の方向
人間の手にはモノを扱いやすい方向があるのはご存知でしょうか。
利き手から肘を中心に円を描く様に体側に線を引く方がとても描きやすいです。
刀の抜刀みたいに体の外へ外へ線を描くのはやりづらいのです。
漫画を描く場合は紙を回して描きます。
特につけペン(Gペンや丸ペン)等では線の勢いを生かすためです。
鉛筆画も基本的には変わりません。
デッサンの場合は絵を見ながら正確に描く必要があるので紙はまわしませんが
その分、腕の位置を変えて自分の描きやすい位置に手を持って来ます。