
近代日本美術展において『新人賞』をいただきました!
ORIZURU-平和の願い F50号
今年、オバマ大統領が米大統領として初めて広島を訪問して
その際にオバマ大統領が折った折り鶴がニュースで流れた事は皆さんご存知だと思います。
そのオバマ大統領がなぜ折り鶴を折ったのか?
それは被ばくして倒れた少女、佐々木禎子さんの悲劇の物語があったのです。
『折り鶴を千羽折れば願いがかなう』
そう信じて少女は折り鶴を折り続けました。
やがて千を超えても少女は折り鶴を作り続けました。
その当時は折り紙は高級品で手に入らないので薬の包み紙や様々な紙で折られ
小さい紙は針を使いながら折ったそうです。
少女は、何をお願いしているかは人には決して教えなかったそうです。
それでも母親が『誰にも言わないから』と少女に聞いたところ
『お父ちゃんの借金がなくなりますように』と・・・
自分の病気のためにお金がかかり家族に迷惑がかかる事を心配して
(当時、社会保険制度などしっかり整備されておらず医療費は考えられないほど高額だったそうです)
そのために
一生懸命に千羽鶴を折って家族の幸せを願っていたのです。
それを聞いた母親は涙が止まらなかったそうです。
彼女は自分の事よりも家族の事を考えていた優しい少女でした。
原爆の像のモデルの少女は僅か12歳で亡くなりました。
折り鶴に平和の願いを込めて祈る少女を描きました。
そして分かりづらいですが少女の頭上に北斗七星が輝いています。
北斗七星は死を司る星とも言われています。
その形から『ヒシャク星』と言います。
作者(私)の本当の想いは『不幸にして戦火に見舞われた迷える魂を救ってほしい』
その魂をヒシャク星で救って欲しいと願いを込めて描いた作品です。

この絵を描いている時に卓球の愛ちゃんが結婚の記者会見があって
その時の着物の柄が綺麗だったので
着物の模様を参考にしました。


